
トンジギ(トンボジギング)や、ジギングの時のたなの取り方について説明します。
特にトンジギ(トンボジギング)や、着底させないジギングの時は約に立つと思うので解説します。
釣りしている最中、いつも『お話しませんね』と言われるのですが、たなを取るために、基本的に釣りをしている時は頭の中で数を数えたり計算しているので、少し無口になってしまっています。笑
基本的たなの取り方
トンジギ(トンボジギング)や、ジギングをしている時、船長から〇〇メートルに感度あり、なんて声がかかると、その〇〇メートルにジグを持っていきます。
今回、水深100メートルで、感度が80メートルとして解説します。
ジグが真下にに落ちるのであれば、着底させてシャクリながら巻き上げて80メートル付近を探ればいいのですが、ラインが斜めに落ちるのであれば、着底までに100メートル以上ラインが出てしまっています。そして20メートル巻き上げたとしても、感度のある80メートルのたなにジグは届いていません。そんな時はピタゴラスの定理を使います。
ピタゴラスの定理の説明
ピタゴラスの定理は、直角三角形の3つの辺の長さの関係を表わした定理で、直角三角形の直角を挟む2つの辺の長さをそれぞれ a 、b とし、斜辺の長さを c とすると、

a2乗+b2乗=c2乗の関係が成り立つ、という定理です。
つまり、ピタゴラスの定理は、
直角三角形の直角を挟む2つの辺の長さをそれぞれ2乗して足すと、その値は斜辺の長さを2乗したものと等しくなります。

ピタゴラスの定理は三平方の定理はとも呼ばれ、ピタゴラスの定理の式( a2乗+b2乗=c2乗 )は、直角三角形の辺の長さを求めるときによく使われています。
ピタゴラスの定理応用編
では、水深100メートルで、感度が80メートルとのことでしたが、下の図で考えていきます。辺のところの数字は比率です。

左の図の場合(ラインの角度が60度の場合)、①の辺が水深になり、②の辺が出ているラインになります。
①=100メートルで80メートルが棚ということは、80/100(4/5)で0.8(80%)となります。
②=200メートルで4/5(80%の場所)が棚ということは、200×0.8=160で160メートルラインが出たところがたなということになります。
右の図(ラインの角度が45度の場合)でも同じ考え方になります。
①=100メートルで80メートルが棚ということは、80/100(4/5)で0.8(80%)となります。
斜辺は√2になっていますが、√2は『ヒトヨヒトヨニヒトミゴロ』なんで、1.41421356となりますので、今回は斜辺は140メートルとします。
②=140メートルで4/5(80%の場所)が棚ということは、140×0.8=112となります。よって112メートルラインが出たところがたなということになります。
トンジギの時のたなの取り方
三重県でのトンジギの時は、基本、着底させないのですが、同じやり方でたなを見つけます。
船長の指示棚が80メートルの場合。
ラインの角度が60度なら先ほどの計算で、たなは160メートルとなりますので、僕の場合は180メートル~150メートル付近をシャクります。
ラインの角度が45度なら先ほどの計算で、たなは112メートルとなりますので、僕の場合は130メートル~100メートル付近をシャクります。
さいごに
魚は生き物ですし、厳密に計算をしながら釣りをするものではないのですが、この式を知ってるのと知らないのでは釣果に大きく影響しますので、是非とも使って頂けたらと思います。素早くジグをたなに送り込んで釣果に繋げてください。
