イカメタル(鉛スッテ)に行った時、釣果を伸ばす方法としてオモリグとイカメタル(鉛スッテ)を使い分ける方が増えています。
僕も、もちろん状況に合わせて使い分けています。
今回、イカメタル(鉛スッテ)とオモリグの使い分けとそれぞれの釣りの解説をします。
イカメタル(鉛スッテ)とオモリグの使い分け
イカメタル(鉛スッテ)で釣りをする時
潮が緩い時
通常時
オモリグで釣りをする時
潮が早い時
※潮が早い時には、オモリグで餌木がふわふわと動いているのが、イカに効果的です。
イカメタル(鉛スッテ)の誘い方
大きく分けて3つの誘い方があります。
リフトで誘う(上げて誘う)
フォールで誘う(下げて誘う)
シェイクで誘う
の3つです。
リフトで誘う(上げて誘う)
ただ巻き→ステイ→ただ巻き→ステイ…
ただ巻きの時にイカが抑え込みに来るあたりや、ステイ中のあたりがメインになります。
フォールで誘う(下げて誘う)
シャクり→フォール→シャクり→フォール…
シャクリは大きなシャクリや小さなシャクリで、その日のパターンを見つけてください。
フォールの時にラインが止まるあたりが多くなります。
シェイクで誘う
シェイク→ステイ→シェイク→ステイ…
シェイクの後のステイであたりが多くなります。高活性な時はシェイク中にイカが抱きにきます。
イカメタル(鉛スッテ)爆釣へのコツ
タナを把握してください。
リールのところでも書きましたが、釣れたたなを必ず確認してください。釣れたたなを集中して狙ってください。
スッテとドロッパー|あたりカラーを見つけてください。
その日、その日のあたりカラーを見つけてください。釣りスタート時はスッテとドロッパーの色は対照的にしておいてください。
あたりカラーが分かり出したら、同系統のカラーでパターンに嵌めてください。
イカメタル(鉛スッテ)おすすめロッド
イカのアタリは繊細です。イカの小さなアタリに反応して合わせたり、目視で合わせる時もあります。アタリをしっかり取るためには感度の優れたイカメタルロッドが重要です。
イカメタル専用ロッドがない場合、タイラバロッドでも代用できます。
船からケンサキイカを狙うのがイカメタルです。スッテを水中で躍らせてイカを誘いアタリを捉えてフッキングにもっていきます。イカのあたりは魚と違って、触腕で攻撃してから抱きつく小さなあたりになるので感度が需要です。
イカメタルではオモリの代わりとして使う金属製スッテと、ドロッパーと呼ばれる浮力がある小型スッテを使いイカを釣ります。
イカメタルのロッドは微妙なアタリを察知できることが重要です。シャクリ、リフト、フォームなどの操作性だけでなく、ラインの微妙な変化が穂先にでるロッドが必要です。専用ロッドには必要な操作性と繊細さが求められます。
イカメタルロッドの選び方は操作性の高いスピニングタイプかフォール時のアタリが取り易いベイトタイプか、ロッドの長さ、テーパー、ディップ、ガイドの特徴を確認して選ぶことも大切です。
ダイワ エメラルダス AIR AGS IKAMETAL K60LB IM
メリハリのある誘いで小さなアタリも積極的に掛ける「掛け」コンセプト。ファストテーパーの「掛け」コンセプトのショートレングスモデル。75gまでのメタルスッテで積極的に誘いを入れ、瞬時にステイさせるというメリハリのあるアクションで特に高活性時のアップテンポな釣りには最適。ショートレングスのメリットである目感度でのアタリをしっかりキャッチすることが可能。ブランクには軽量・高弾性・高反発のHVFを採用することで軽量化はもちろん高い操作性も実現したイカメタルロッド。
シマノ セフィアエクスチューンメタルスッテ B68M-S/R
「Sephia XTUNE METAL SUTTE」が生まれ変わりました。2021モデルでは、王道のメタルスッテ調子「F」、オモリグ対応調子「R」、ウキウキトップ搭載の「UKモデル」と3つの調子を用意。王道のメタルスッテ調子「F」にはタフテックインフィニティを採用。スッテの操作性と感度、パワーをうまくバランスさせました。オモリグ対応調子「R」にはハイレスポンスソリッド採用。長ハリス使用時にもアタリを鋭敏に捉えます。「UKモデル」は、ティップにグラスソリッドを採用。圧倒的な目感度にこだわりました。ベイトモデルにはXシート フロントトリガーを採用し、指揮棒感覚の操作性を実現。操作時、ファイト時に持ち方を工夫することでその威力を発揮します。B68M-S/Rは10~30号のオモリ使用にセッティングしたオモリグ対応調子。レギュラーテーパー設計のオモリグ用本調子。重量のあるオモリを背負いつつ確実に操作、さらにアタリを鮮明に伝えるハイレスポンスソリッド搭載。水深10~80m+αを前提に、10~30号オモリの使い勝手が良いMパワー。
メジャークラフト 3代目 クロステージ 鉛スッテ CRXJ-B702H/NS
山陰地区のイカメタルゲームで主流となり、今や各地で楽しむアングラーが増えたイカメタルの中オモリ仕掛け、いわゆる「オモリグ」に特化したこのモデルは、30号までの中オモリ仕掛けにお勧めです。
今まで気付かなかった小さなアタリでもティップの動きで感知する、専用設計のレギュラーテーパーアクションが特徴。
ワンピッチアクションからリフト&フォールといったなどの誘いでも、操作性7ftセッティング。バットからベリーが強くてソリッドティップの穂先だけ曲がる従来のアクションでは、気付かなかったアタリが分かるようになるでしょう。通常のイカメタル仕掛けにも対応しています。
イカメタル(鉛スッテ)おすすめリール
イカメタルのリールにはスピニングとベイトがあります。ベイトならカウンターあった方がいいのか?スピニングリールのメリットとは?他の釣りのリールの流用できる?
イカメタルは、船からライトタックルで、おもにケンサキイカを狙う繊細な釣りになります。ロッドの感度も重要ですがリールの選択も釣果に大きく影響します。
イカメタルに適したリールとはどんなリールなのでしょうか?
答えは、カウンター付きのハイギアです
船長の指示棚にスッテを持っていくのカウンター付きが絶対に有利です。たなもよく変わるので、そういった時にもカウンターが役に立ちます。
巻き取りも手返し重視でいきたいのでハイギアをおすすめします。
シマノ バルケッタ 300HG/301HG
スタイリッシュなデザインに磨きをかけ、カウンター付軽量リールの常識を一新させたBarchettaが、液晶カウンターの視認性を格段に向上させ誕生しました。自重190gという軽さのアドバンテージはそのままに、朝夕の薄暗い時間帯や夜間、さらに正確なヒットゾーンが視認できるNEW LEDバックライトを搭載。さらに、バックライトの点灯時間にも改良を加え、5秒点灯、スプール回転時点灯、常時点灯の3種類がチョイスできます。
スパルタン IC 150H/150HL
●スーパーメタルフレーム
負荷が掛かってもパワフルな巻上げが可能。従来品よりもナロータイプのためより操作性が高いのも魅力。負荷が掛かった時には圧倒的なパワーを体感することが出来る。
●LEDバックライト&タイマー表示機能付きIC(PE0.4号入力可能)
バックライト点灯はもちろん、仕掛けの投入時間がリアルに分かるタイマー表示付き。また、バックライトはスイッチを押した時に5秒間点灯モード、常時点灯モード、常に消灯モードが選択可能。
●スーパースプールフリー
ガタを詰めた最新仕様のリールだから、高速仕掛け落下が可能なスーパースプールフリー仕様。
●セルフ電池交換可能
●105mmロングハンドルアーム+ハイグリップハンドルノブ(Sサイズ適合)

オモリグの基本~シンカーと餌木でイカを狙います。
簡単に図にするとこのような形になります。

オモリグを簡単に言うと、オモリを使った仕掛(リグ)だから「オモリグ」です。
オモリを三又サルカンもしくは親子サルカンに装着し、もう片方から枝糸を出してその先にエギを取り付けた仕掛になります。
枝糸の長さは約1~1.5mほどに設定します。長さは潮の速さや乗船人数により調整し、潮が早い、もしくは乗船人数が少ない場合は長め、潮が緩い、もしくは乗船人数が多い場合は短めに設定するとトラブルは少なくなります。
オモリの重さは水深や潮の速さによって細かく分けるので、15号程度から5号おきに用意(15,20,25,30,35,40号)することをおすすめします。
オモリはなるべくしゃくった時の抵抗が少ない、細身のものが使いやすいです。
タックルに関しては専用のタックルも発売されていますが、普段使用しているイカメタルタックルをそのまま流用できます。
僕はイカメタルはベイト、オモリグはスピニングでやるようにしています。
オモリグの基本~誘い方|ステイが重要、誘いは巻きジャクりで
オモリグでの誘い方はイカメタルとは少しちがいます。
下に誘い下げていくような誘いは使わずに、基本は上へ上へと誘います。
基本の誘いとしては、2~3回巻きシャクリを行いステイを繰り返します。ある程度乗るタナがわかってくれば、そのタナでシャクリだけを行うことも効果的です。
テンションフォールを心がけてフォール時もあたりを待ってください。
幅広く探ってアタリが無ければ一度回収して投入し直すほうが仕掛けの絡み等も確認できるのでおすすめです。
タナの探り方としては最初はボトム付近から探り、ヒットするタナがわかれば次からはそのタナの少し下から探っていくのが効果的です。
※ステイが非常に重要です。ステイ中の小さなあたりを逃さずにかけることが釣果に影響します。
オモリグの基本~あたりについて
オモリグのアタリで、イカメタルのような竿先が浮き上がるというアタリは殆ど出ることがありません。
竿先が浮き上がるにはエギより上にあるオモリが浮き上がるほどイカが枝糸分以上にエギを持ち上げて泳いでいくような状況にならなければならず、そういった状況になることは殆どどありません。
もしイカメタルのような浮き上がるアタリが出るようであれば、イカがオモリを抱いている可能性が高いです。
こういった状況では夜光のオモリを黒にするなどオモリの色を変えて対応していくと良いでしょう。
サワラカッターに何度も合う時も、夜光のオモリを黒に変えると効果があります。
オモリグの基本~枝糸には気を付けて下さい
オモリグで多いトラブルは枝糸が長いためにエギと道糸が絡むことです。
エギが道糸に絡む原因は投入時にエギとオモリが近いと起こりやすくなります。
仕掛は親子サルカンを天秤代わりにオモリを中心にVの字状に落下していきます。
このときオモリとエギが離れて投入できていればVの字状に仕掛は落下していきますが、エギの上にオモリを投入すると、I字状に落下してしまい、餌木の針が道糸を捉えてしまい絡んでしまいます。
もちろんながら絡んでしまうとイカは釣れません。
特に潮が緩い時などはなかなかエギがオモリから離れないので、この点を注意しないとトラブルが多発してしまうので注意してください。
心がけることは、オモリとエギを離して投入するということ。これを心がけることでトラブルはなくなります。
オモリグの基本~スピニングタックルの利点を解説
現在、オモリグが盛んなエリアではスピニングタックルを使用がほとんどです。
スピニングタックルの利点としてはキャストができるということです。
特に大型のケンサキイカは集魚灯の明暗部にいることが多いので、キャストして広く探ることがオモリグでは有効です。
注意しなければならないのはキャストする際は自分の正面からやや潮上にキャストをするということです。
キャストして潮に流され自分の目の前を通過してしまうような状況であれば、オモリの重さを重くして調整してください。
これは潮に乗せて流してしまうと隣の乗船客とオマツリを誘発してしまいます。
またスピニングの場合はカウンター付ベイトリールのように、ヒットしたタナが一目瞭然ではないので、PEラインのマーカーでヒットしたタナを覚えておく必要があります。
なるべくPEラインは見やすいマーカーの付いたカラーのものを選んでください。
オモリも重く、ヒット後もなるべくスムーズにイカをあげれるように、なるべくパワーのあるスピニングリールを使用してください。
※僕はシマノの3000番を使用しています。
オモリグおすすめロッド
カンジインターナショナル ST-メタル SP705 ファイヤーティップ
【カンジインターナショナル/Kanji International】通常のベイトタックルを使用するイカメタルゲームでは、通常ウエイトが最大で20号(75g)までですが、オモリグゲームでは、20号~30号(115g)の専用オモリをメインに使用します。ベイトタックルでは、バーチカルで落とし込むだけですが、オモリグのスピニングタックルでは、30号(115g)のウエイトをキャストして使用します。従って115gのウエイトをキャストし、しゃくってアクションさせるパワーと小さなアタリを感じ取れる繊細なティップの融合が必要となります。 上記要素を完全に満たすべく鳥取の遊漁船「海佐知丸」松田船長完全監修の元、試行錯誤を行いオモリグ専用ロッドとして仕上げました。30号のウエイトをキャストする全体のパワー。シャクる為のベリー~バットにかけてのスムーズなテーパーとパワー。もたれるような微妙なアタリを見て感じ取る為の繊細なティップ。オモリグに必要な要素を全て集約して作成したのがST-metal SP705ファイヤーティップです。
メジャークラフト トリプルクロス オモリグ専用モデル S732XH/OMORIG
ディープエリアや潮流の早いポイントで活躍するオモリグですが、オモリや餌木のサイズを調整することで警戒心の高いイカにも効果的です。そんなイカの小さなアタリ も感じ取れるようにティップ部に柔軟なカーボンチューブラーを採用しているので、僅かな変化も感じ取れるでしょう。もちろん40号の錘でも操作性抜群ですので、パラ ソルサイズ狙いにも欠かせないモデルです。
オモリグおすすめリール
シマノ(SHIMANO) ヴァンフォード 3000
意のままに操れる「超感度・軽量」でフィールドを攻略せよ
マグナムライトローターと軽量ボディにより、巻き出しの軽さと優れた操作性を実現。また、滑らかで静粛性の高いギアフィーリングを叶えるマイクロモジュールギアII、サイレントドライブを搭載し、より繊細なリーリングも可能。さらにロングストロークスプールによる遠投性能やXプロテクト、HAGANEギアによる耐久性能も譲らない。結果を求めるテクニカルかつストイックなアングラーへ。
ダイワ(DAIWA) セルテート LT3000
人類がリールという道具を手にして以来、すべての釣り人が抱いてきた夢。
それはLIGHTかつTOUGHなリールを手に入れることではないか。
「LT」は、LIGHTとTOUGHという矛盾する二つの形容詞の間に「&」を成立させるDAIWAが新たに掲げたコンセプト。
常識で考えれば、軽さを求めれば強度や耐久性を犠牲にせざるを得ない。
DAIWAのスピニングリールの系譜はある意味軽量化への挑戦でもあった。
そのうえで耐久性を高めていく取り組み。
そこには、軽量化と耐久性を共存させるために途方もない努力と コストを掛けてF1マシンを生み出すような難しい作業があることがわかっていた。
しかしDAIWAにとって、このLIGHTとTOUGHの両立はアングラーの為に追うべきものであり、叶えるべきもの。
さいごに
今回、イカメタル(鉛スッテ)とオモリグの使い分けについて解説しました。
まだまだ暑い夏は続きますので、美味しいイカを釣って食べてください。